ユニバーサルデザイン活動
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインの考え方
図の説明
横軸はユーザの身体的・認知的制約の度合い、縦軸は人口の分布を表しています。
どんな商品も制約がある程度多くなると使用できるユーザに限界ラインがあります。この限界ラインを少しでも広げるよう、より多様な利用者(例えば高齢者・障害者・子供・外国人・妊婦・左利きの人・病気や怪我をしている人など)をも取り込んでいくように活動を続けることがユニバーサルデザインの考え方です。
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインとは、できる限り多くのユーザが利用可能なように、商品や建物・サービスをデザインすることです。もともとは、1990年に米国の故ロン・メイスという建築家が提唱した概念で、その考え方は、下記の「ユニバーサルデザイン7つの原則」にまとめられています。
- だれもが公平に使える
- フレキシブルな使い方ができる
- シンプルで直感的に使える
- わかりやすい情報
- 操作を間違えても対応できる
- 身体的負担が少ない
- 利用しやすい大きさと空間
実際には、完全に到達できることではなく、常により多くの人が使えることを目指して、改善を続けていくプロセスのことも指しています。
NECグループでは、ユニバーサルデザインの考え方を、上のような図で表しています。
NECのIT機器はビジネスユースの商品が多く、特にプロユースの商品は、障害のない、壮年の、ユーザが主な対象ユーザとして想定されていることが多くありました。
ユニバーサルデザインとは、こういった制約の少ないユーザだけでなく、初心者や、高齢者、障害者など、これまで使用が困難だったユーザも含め、できるだけ多くのユーザに商品を利用していただけるように設計やデザインを改善・工夫していくことです。そのためには、多様なユーザの意見をお聞きし、開発に取り込んでいくことが不可欠です。
ユニバーサルデザインを実現する上で重要になる視点をいくつかご紹介いたします。
多様なユーザとは
ユーザの多様性については、性別・年齢・身体能力・知的能力・文化的特性など様々な要素があります。NECインフロンティアとしては、特に初心者・女性・高齢者・障害者などのほか、環境による一時的な障害・不都合のある状況などにも注意していきたいと思います。
障害には、視覚・聴覚・認知・四肢・言語など多様なものがありますが、どの障害も、端末やシステム側に音声ガイドなどの補助機能があったり、操作を単純にする、ボタンを大きくする、フィードバックを複数用意する、画面を見やすくするなどの工夫で利用できるようになることが多いのです。また、日本では男性の五人に一人に色覚障害があるといわれています。
画面表示色やLED色など、色覚障害のある人の使い勝手にも配慮が必要です。全てを一度に解決することは不可能ですが、想定されるユーザの特性と技術的・コスト的な限界などを見極め、少しずつでも継続的に改善していくことが重要です。
高齢化について
高齢化比較グラフの説明
高齢化率とは、全人口に占める65歳以上の人口の割合です。アメリカ・スウェーデン・イギリス・フランス・オランダ・ドイツ・イタリア・日本について比較すると、1970には高齢化率7%程度で最低だった日本が、2000年付近を境に18%程度で一気に世界一の高齢化率になり、2050年には35%以上に達すると予測されています。
日本の高齢化は、世界に類を見ない急速なスピードで進行していますが、このスピードに社会が対応していけるかどうか、危ぶまれています。
日本の高齢化の原因は、団塊の世代の高齢化と、その後に控える団塊ジュニアの高齢化、医療の発達による長寿化、そして少子化です。もしも、少子化に歯止めがかからず、現在の予測以上に出生率が低減すると、日本の高齢化率はさらに増大します。
2003年9月15日時点で既に、日本の高齢化率(全人口に占める65歳以上の人口の割合)は19.0%、65歳以上人口は推定2431万人で、人口・割合とも過去最高を記録しています。65歳以上人口の割合は、平成27年(2015年)には26.0%(3277万人)となる見込みで、およそ4人に1人が65歳以上ということになります。また、平成37年(2025年)には生産人口(15~64歳人口)のほぼ2人で1人の高齢者を支えることになる見込みです。